日本の異界(名古屋)の持つポテンシャルを生かす未来

◾️ 日本の異界 「日本の異界 名古屋」*1という本のタイトルの奇抜さに思わず目をとめてしまった。私も、昔、仕事の関係で7年くらい愛知県に住んでいて、その文化の特殊性に、辟易し、反発しながら、時に包摂され、それまで真面目に振り返ることのなかった「…

風前の灯の「高品質日本」のイメージ

◾️優良企業の品質偽装事件 神戸製鋼所の品質データ改ざん事件は内外に非常に深刻な影響を与えている。偽装は非鉄金属のみならず、主力事業の鉄鋼にも及んでいることが判明しており、さらに別会社である建設機械の「コベルコ」等にも飛び火しているというから…

インドの差別との戦いは世界規模の課題を暗示している

▪️ 世界の中心に踊り出るインド 昨今の世界のビジネスシーンにおけるインドの勢いはものすごい。少し前までは、いくらそのように説いても皆半信半疑だったものだが、今ではそのパワーを疑うものは逆に少数派になった。21世紀は「アジアの世紀」とは、ずっと…

豊田真由子議員から見える日本の困った姿

◾️ 異彩を放つ豊田真由子議員 今、日本中が注目しているといっても過言ではない強烈キャラである、豊田真由子議員の謝罪会見がとても印象に残ったので、忘れないうちに感じたことを書き残しておこうと思う。(といっても大分旧聞になってしまったが・・) 今…

情報通信白書読書会/日本の問題はもっと深刻では?

先日(9/8)に国際大学GLOCOMに於いて「『平成29年版情報通信白書』読書会」が開催されたので出席してきた。少々遅くなったがレポートしておこうと思う。 概要は、以下の通り。 日時 2017年9月8日(金)14:30~16:30 講師 高田義久(総務省情報通信国際戦略…

「常識」や「信念」と距離を置く重要性について

■ 気になった臨死体験の本 この夏の異常な暑さの影響もあって、しばらく持病の片頭痛に悩まされ、ブログ更新のペースも落とさざるを得ないでいるが、加えて、帰省でお休みしていると突然叔母の死去の知らせが入り、急遽、通夜や葬儀に参加することになり、通…

市場のトレンドは『真・善・美』へシフトすると確信している

◾️ あらためて取り上げたい『真・善・美』 前回のブログ記事で、扱った著書、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』*1は、企業のコンプライアンス活動という比較的特殊な領域に関するイベントに絡めて引用させてもらい、関係者からは予想以上に…

サイエンスから美意識へーコンプライアンス活動の未来

◾️ セミナー概要 7月19日に、レクシスネクシス・ジャパン社主催で、『競争戦略としてのコンプライアンス~攻めのコンプラはオモシロい~』というタイトルのセミナーが行われたので、出席してきた。 ※満席のため受付終了【Executive Seminar】 競争戦略とし…

GEのジェフ・イメルトCEOから学ぶべきもの

◾️ 退任劇では見えないイメルトの凄さ 先日(6月12日)、自分にとっては少々驚きのニュースがあった。多国籍コングロマリット企業のGEのCEOであるジェフ・イメルトが退任するという。イメルトと言えば、『20世紀最大の経営者』とまで尊称されたカリスマ経営…

都議選の結果を健全な二大政党制まで持っていくためには?

◾️ 都議選で惨敗した自民党 一昨日(7月2日)行われた東京都議会議員選挙(都議選)では、当初の予想以上に都民ファーストの会が躍進し、自民党が惨敗した。 ここしばらく、安倍政権の周辺は、森友学園を皮切りに、加計学園関連での疑惑、そして、その問題に…

時代がジオメディアによる改革を必要としている

◾️ 交通ジオメディアサミット 先日行われたイベント、『第二回交通ジオメディアサミット』は是非参加したかったのだが、スケジュールが合わずに見送った。やむなく、終了後のレポート等を読ませていただいた。 「交通ジオメディアサミット 〜 IT×公共交通 20…

Googleがアパレル企業の競合者となる日

◾️ アパレル業界は殺されつつある? 業績が急速に悪化しているアパレル業界(百貨店等の小売も含む)の現状、および勃興しつつある新しい取り組みについて、丹念な取材の結果を通じて日経ビジネスの記事としてまとめ、それをベースにして加筆修正した著書、…

『勉強』により『同調圧力』から抜け出ないと大変なことになる?

◾️ 千葉雅也氏の『勉強の哲学』 買ったまましばらく放置していたのだが、ふと読んでみると非常に面白くて、また自分自身を振り返るきっかけとなった本がある。哲学者の千葉雅也氏の『勉強の哲学 来たるべきバカのために』*1である。勉強といっても、受験勉強…

電機メーカーが消えても日本人の創造のスピリットは死なない

■ 日本の電機産業の終焉? 東芝がいよいよ本当に倒産(法的整理)するかもしれない。2~3年前にこのように書いたら、釣り記事(釣りタイトル)と揶揄されて炎上したかもしれないが、もはやさほど違和感はないのではないか。実際、特に今年に入ってから、『東…

『自動機械化する人間とその上位に立つ人工知能』という可能性

◾️ 人工知能は人類を滅ぼすか 人工知能(AI)関連の最近の話題の中で、皆が最も関心を持っているのは、一つには、人の仕事が人工知能に奪われてなくなってしまうのではないかという議論だと思われるが、一方、特に欧米を中心に、遠からず人工知能が人間を上…

葬儀やお墓が消失してもなくならないもの

■「死」に対する意識 私たちの年代になると、友人の両親がちょうど亡くなるタイミングに当たっていることもあり、年末になると年賀状の代わりに喪中ハガキが沢山届くことになる。年途中の今頃でもそのような連絡をしょっちゅう貰っている印象がある。それを…

東浩紀氏の新著『ゲンロン0』の私なりの読み方

◾️ 経済人の立場 思想家/ 批評家の東浩紀氏の新刊、『ゲンロン0』*1については、発売からおよそ一ヶ月が経過していくつか書評も出てきているが、予想通り総じて評価が高い。私も遅れじと書評を書こうと思っていたのだが、自分の書こうとしている文章に自分で…

注目すべきフランス大統領選挙/テクノロジーが導く民主主義の崩壊?

◾️ 米国大統領選に似るフランス大統領選 決選投票が気になるフランス大統領選挙だが、何といっても焦点は、極右政党である国民戦線の党首、マリーヌ・ル・ペン氏の動向だろう。今のところ世論調査では、独立候補のエマニュエル・マクロン氏が優位でありその…

格差問題に見る日本人の意識の危うさと今後向かうべき方向について

◾️ 進む格差社会化 貧困と不正を根絶するための持続的な支援/活動を100カ国以上で展開している、オックスファム・インターナショナルは『99%のための経済(An Economy for the 99%)』という最新の報告書で、富める者と貧しい者の間の格差は、これまで考え…

ネット広告の現状と今後について

◾️ 首位をうかがうネット広告 4月7日付の日経新聞が報じているが、世界の広告費は、2017年にはとうとう首位のテレビを抑えて、ネット広告が首位になる見込みのようだ。きっとそういう時代が来ることには確信があったものの、それはいつのことになるのか、ほ…

人間と機械の共生・合体について考える/人間理解が粗雑すぎる

◾️ 進化する義足 最新の技術の成果として、素直に喜び、また今後の明るい展望を信じることができる(と思える)案件に、義手や義足の進化がある。中でも思考制御型という、人間の思考で動く義足の話が最初に出て来たときには、正直そんなものが本当にできる…

素行の悪い企業トップにあまり寛容になれない理由

◾️ 評判の悪いUber タクシー配車のUberと言えば、操業開始わずか4年で世界200カ国に進出し、企業価値も180億ドルを上回る、世界を驚かせたベンチャー企業であり、昨今その非現実的とも思える成功ぶりで『ユニコーン企業』(企業としての評価額が10億ドル以…

日本のマーケティングはもっと進化すべきだと思う

◾️ AMNの提唱するアンバサダー・マーケティング 先日、日本におけるブログ・マーケティングあるいはカンバセーション・マーケッティングを早くから手がけ、最近ではその延長で、『アンバサダー・マーケティング』を推進する、アジャイルメディア・ネットワー…

人工知能と人間の決定的な違いは何か?

◾️ 人工知能は人間を超えるとの信念 脳の解明が進み、人工知能の能力が拡大していけば、人間を超える存在となる、というシナリオがある(かなり広範に流布している)。日本ではそのまま賛同する人は少数派だと思うが(そう私が思っているだけなのかもしれな…

パーソナルデータ活用で米国に敗北が決定的! 起死回生の妙案はあるか?

先日( 2/9)、国際大学GLOCOM主催で行われた『パーソナルデータの自己活用と法的課題』というセミナーに出席した。これは、『マイデータ活用に関する連続セミナーシリーズ』の第2回目で、今回はマイデータ活用に関わる法的課題について講演およびパネルディ…

AIのような先端技術は『倫理』で抑制できるのか?

◾️ 皆が口にする『倫理』 昨今の科学技術の進歩は人間の想像をはるかに超えたペースで進行しており、突然、技術の成果が、人間の健康や生命、さらには人類の生存すら脅かすような存在として、立ち現れるようなことが現実の問題になってきている。その危機感…

日本企業は迷わず『経験価値の徹底追求』に取り組んだほうがいい

◾️ トランプ政権誕生でも変わらないトレンド 2017年はトランプ政権誕生という大波乱のおかげで、政治も経済も今後を見通すことが以前にもまして難しくなっている。経済問題に限って見ても、選挙の公約について本当のところ何をどこまでやるのか。それによっ…

『ゲンロン4』を読み、2017年年頭の決意を新たにした

◾️ 予想以上に面白かった『ゲンロン4』 年末年初の休日を利用して、思想家の東浩紀氏が主宰するゲンロン社が出版する『ゲンロン4』*1を読んだ。一連の『現代日本の批評』の連載の最終回としても、2001年以降の平成の批評史としても大変読み応えがあり面白か…

2017年をどう生きればいいのか/次の10年期を見据えて

2017年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 ■『反(アンチ)』の2016年 この年末は例年書いてきた10大ニュースに関わる記事が間に合わなかったのだが、2017年の豊富を語るためにこそ、2016年を改めて振り返り、評価/分析…

一人負け日本で企業はどう生き残ればいいのか?

◾️ 漠然とした不安感 この数年、アベノミクスの効果は多少ともあって、景気は一息ついたとの印象がある。だが、度重なる金融緩和策もそろそろ効果が切れてきていて、不透明感が強くなってきていると言わざるをえない。しかも、次世代の日本を背負っていける…