2011-01-01から1年間の記事一覧

ポジティブな『共感』こそ今最も大事な資源だと思う

■驚くべき政治の茶番 普段はあまり政治の権力闘争劇にあまり興味がわかない私は、政治関連のTV番組やニュースを関心を持って見るほうではないのだが、管総理の不信任決議をめぐる騒動はさすがに気になって経緯を追ってしまった。結果はすでに巷で大量にニュ…

節電を機に見直してみるべきこれからの日本の社会像

■もう梅雨入り? 大変驚いたことに、関東地方が早々と梅雨入りした。平年より12日、昨年より17日も早く、記録が残る1951年以降2番目に早いという。そうかと思うと、今度は巨大な台風が北上中だという。異常気象にはもはやさほど驚かなくなっていたつもりだ…

日本でもパワーシフトの予感/ウィキリークス&フェイスブック革命

■ドラマティックなウィキリークス 昨年末から今年始めにかけて、最も世の耳目を集めていた話題と言えば、ウィキリークスをその筆頭に挙げる人は少なくないのではないか。ウィキリークスと言えば、2010年4月に、米軍ヘリがバクダッド郊外で民間人を襲撃した…

関東大震災前後に似る日本/破滅を回避する鍵とは

■戦後の復興期に似ている? 東日本大震災発生直後、というよりは発生から1〜2週間後位と言ったところだろうか、あまりに規模の大きな災害の実態がわかればわかるほど、私は(おそらく私以外の多くの人も)太平洋戦争後の状況を現状に重ねて目の前で起きて…

ソーシャル・メディアは日本社会/経済の救世主になれるだろうか

■震災後のソーシャル・メディア NECビッグローブの調査によれば震災前には一日平均約1,800万件あったTwitterにおける一日のツイート数は、震災当日に約3,300万件まで急増した後も、平均約2,200万件を超えていて、震災前の平均値の1.8倍にまで増加していると…

キュレーターであることの重要性/生成する豊穣な大地の開拓者

■巨大な情報のメルティング・ポッド すでに多くの人が指摘している事だが、震災後のTwitterは以前にも増して非常に巨大な情報のメルティング・ポッドになってきている。 震災前には腰の重かった政府機関や企業でこの機会に参入したところも多く、 情報のスピ…

リーダーシップの危機と可能性

■不安感 震災から40日以上が経過して、さすがに地震や津波発生直後のような底が抜けてしまったような、呆然と動けなくなるようなステージからは抜け出つつある。東京圏内では一時期非常に不足していたガソリンや水等の物資も比較的余裕が出てきており、心配…

原子力発電に関する私の意見

■封印が解けてしまった すっかり春めいてきて緑が目に鮮やかな季節になってきた。あれほど寒かった冬の気配も消えて、今日など長袖では汗ばむほどだ。ゆっくり木々が生い茂る小道を散歩すると穏やかさが全身に染み渡る気がする。一年でも一番好きな季節の一…

正々堂々と消費し経済を回して復興に貢献するためには

■静かな都知事選 ふと気がつくと東京都知事選がもう目前だ。長く続いた石原都政への批判も積み重なってきていたこともあり、本来非常に盛り上がるはずであったと思うのだが、やはり震災の影響はいまだに大きく、投票日が近いのが嘘のように静かで淡々として…

ソーシャル・メディア新時代を生き残る条件とは

■ソーシャル・メディアへの強い関心 今回の震災発生以降、ソーシャル・メディア、中でもTwitter、Facebook、Ustreamおよびいくつかのブログに張り付いて、できるだけ幅広く発信される情報をキャッチアップすることで、この情報空間で何が起こっているのか把…

それでも日本人を信じたい/押し流すべき『官僚思考』

■まだ戦後ではない 今回の震災は規模と範囲が大きすぎるため、未だに全貌が掴めているとは言えず、まったく動向がつかめていない村落等も少なくないという。そういう意味では、戦争に例えるなら、今は戦後の復興期というよりは、まだ戦争が続いているという…

日本再創造は必ず成る

■茫然自失 東日本大震災発生から10日が過ぎたが、かなり大きな規模の余震がいまだに続き、原発事故の状況はまだ予断を許さない。犠牲者数はすでに阪神淡路大震災を上回り、死者・行方不明者合計で2万人を超えている。加えて36万人以上の避難者がいて、原発…

未曾有の大災害を前に自分ができる発言/発信

■細心の注意を! 状況の確認が進むとともに、地震による犠牲者の数がものすごい勢いで増えている。警察や自衛隊による必至の救出作業が続いているが、驚いたことにその警察にまで犠牲者が出たり行方不明者が出たりしている。亡くなられた方々には心よりご冥…

サプライズに沸くジオロケーション・カンファランス

■ジオロケーション・カンファランス 3月6日(日)に東京ミッドタウンで開催された『ジオロケーション・カンファランス』に参加した。 開催概要は下記の通り。 ・日時: 2011年3月6日(日)14:00〜19:00 ・場所: ヤフー株式会社(東京ミッドタウン) ・主…

世界規模で始まった『自由への希求』

■音楽を通じた自分再発見 最近とあるきっかけで、ピアニストの辻伸行行氏*1の演奏をDVDで見る(聴く)機会を得た。辻井氏と言えば、盲目の天才ピアニストというふれこみで大々的に宣伝されていたから、その名前だけは知っていたが、実際に演奏を聴いてみると…

『無意識可視化装置』の無限の可能性

■中東/アフリカの争乱 中東/アフリカの争乱が熱い。つい先日までエジプトに釘付けになっていた注目はあっという間にリビアに移り、そのリビアでは多数の死者を出す大規模な内乱にエスカレートしている。そして、今では中東/アフリカの広いエリアから毎日…

『ITの進化を先導する文科系』の時代をたぐり寄せたい

■私のブログ 私のこのブログは、本格的かつ継続的に書き始めたのが2008年の4月だから、もうじき丸3年が経過することになる。この間、自分なりには試行錯誤を続けてきたつもりだが、実際のところずっと迷路をうろうろしていたというのが実態に近い。 そんな…

佐々木俊尚氏の記念碑的作品『キュレーションの時代』

■ついに入手! そして読了! 佐々木俊尚氏の新著、『キュレーションの時代』をやっと入手して、早々に読み終わった。キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/02/09メディ…

日本で再び『夢』や『憧れ』を語りたい

■前回のエントリー 前回のエントリーで、米国の消費者に新しい価値を創出した存在としての、アップル社のスティーブ・ジョブズ氏およびスターバックス社のハワード・シュルツ氏に言及したのだが、市場にそれまでになかった価値を創出することの難しさと、そ…

『叩き合う文化』から『讃え合う文化』へ

■別格のスティーブ・ジョブズ氏 アップル社のCEOであるスティーブ・ジョブズ氏が病気療養の為に再度メディカル・リーブに入ったというニュースは、各所に大きな衝撃をもたらしているが、特にアップル社の本拠地であるシリコンバレーではひときわ大きな騒動に…

地域SNSには日本の新しいコミュニティー文化創生をリードして欲しい

■地域社会とソーシャルネットワーク 2010 年10〜11月に開催されたGLOCOM(国際大学)の講演会シリーズ「ネットの力、みんなのチカラ」の番外編として講演会がシリーズで開催されるという企画があり、その第一回目としてGLOCOM研究員の庄司昌彦氏が登壇される…

当代最高の禅師?内田樹氏の公案に打たれてみてはどうか

■禅の公案 臨済宗(禅宗)の修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題は『公案』と呼ばれていて、ほとんどが普通の常識や論理では答えられないような(解答が見つからないような)ものばかりだ。部外者にとってはまさに『禅問答』、わけがわからな…

大人の成功体験にも反応しない若者/価値を問い思想を語ろう

■徳大寺有恒氏の秘策 昨年の12月27日の日付にて、「間違いだらけのクルマ選び」等の著作でも知られる自動車評論家の徳大寺有恒氏(70歳)へのインタビュー記事が出ていた。それは「若者のクルマ離れ」が進む最近の日本市場においてクルマ離れを止める秘策は…

M&Aは社会人の常識知/必須のスキルになるか?

■経験豊富な弁護士によるM&Aの本 昨年の暮、法務の業界団体である国際企業法務協会(INCA)の忘年会に出席したのだが、同じくこの忘年会に出席されていた、TMI総合法律事務所のパートナーである、淵邊善彦弁護士が「企業買収の裏側 M&A入門」という自著を…