2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

これからの市場や社会はどうなっていくのか?興味深い仮説(その1)

■従来の将来予測手法 企業が活動する上では、将来予測は不可欠だ。従来多くの企業では、過去の情報やユーザー調査等から、何らかの法則性を見出して、仮説としての公式(フォーミュラ)を作成して将来予測に適用してきた。使用するデータは自社商品の事もあ…

佐々木俊尚氏の『ブログ論壇の誕生』を読んで

■佐々木俊尚氏のライフワークの一つ? 佐々木俊尚氏の最新刊である、『ブログ論壇の誕生』*1がやっとアマゾンから送られて来たので、早速拝読した。佐々木氏については、私のブログでも何度も書いていることもあり、あえて説明はいらないと思う。言わずと知…

日本の中高齢層の覚醒を期待する

■元NTTドコモの夏野氏へのインタビュー NTTドコモを辞めて、ドワンゴの常勤顧問に就任された夏野氏のインタビュー記事が面白い。というより、身につまされる。ここ数年の夏野氏の言動から、こういうこと(辞職)が遠からず起こるのではないかと思っていた。…

『ゼロ年代の想像力』に喚起された私の意見

■ゼロ年代を代表する若手思想家 宇野常寛氏 宇野常寛氏の『ゼロ年代の想像力』*1を読んだ。多くの書評でも絶賛されているように、確かに大変な力量のある若手の思想家/評論家が出てきたものだ。 この本は、主として、若年層、中でもいわゆるオタクが想定さ…

大変化の明日を乗り切る智慧

■湯川鶴章さんを『驚愕』 させた変化 今度、湯川鶴章さんの新しい本が出版されるにあたって、お願いすれば献本していただけるという話しがあったので、飛びついた。本のタイトルや、この2〜3ヶ月の湯川さんのセミナー等でのお話しから、なんとなくストーリ…

『蛇にピアス』が示唆する死と生の秩序感の変化

■ 『蛇にピアス』の映画公開 9月20日から、蜷川幸雄監督により映画『蛇にピアス』*1が公開される。原作は、2004年にわずか20才という若さで芥川賞を受賞した、金原ひとみさんだ。小説を読むことで感じられる、ひりひりするようなあの感覚がどのよう…

多重化するネット人格を前提とするべき

■実名か匿名か 以前、佐々木俊尚氏の著書『インフォコモンズ』の書評を書いた時佐々木俊尚氏著『インフォコモンズ』を読んでみた - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観るにも述べたことだが、私は、米国発のSNSであるFacebookのように、実名をベースに…

CPO (Cheif Philosophy Officer) 設置のすすめ

■IT・ネット企業の成功する戦略とは? 最近のIT・ネット業界の動向を見ながら、成功する企業の戦略とは何なのか、あらためて考えてみた。 企業である限りは、どんな形であれ、『戦略』はある。だが、私の周囲の多くのネット企業関係者は、あまり『戦略』とい…

内田樹氏の作品を読み込むことで『幸福度』問題を再び考えてみる

■幸福度問題再び − 内田樹氏の文章を読み込んでみる 前回のエントリーで書いた国際競争力やGDPより『幸福度』を上げることを考えるべきだと思う - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る、『幸福度』について、もう少し補足しておきたい。 前回は、幸福…

国際競争力やGDPより『幸福度』を上げることを考えるべきだと思う

■若者にとって住みにくく生きづらい国になっている日本 日本が住みにくい国になってきているという実感は、誰もがそれぞれの立場で感じているところだと思う。例えば、雨宮処凛*1さんの言う『生きづらさ』は私が著書やブログを拝見しても、非常に切実な気持…