2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今の世を読むテクストとしての『村上海賊の娘』

■売れている理由を解明したくなる本 こんなに長い時代小説を一気に読んだのは本当に久しぶりだ。2014年の本屋大賞を受賞した和田竜氏の『村上海賊の娘』*1 *2である。上下巻合わせて合計1000ページ近い大作にして、100万部を突破したというから、市場も大き…

製造業の進化系とは/サービスの起点となる『モノ』づくりへ

■正念場のアベノミクス アベノミクスがいよいよ正念場を迎えようとしている。『第3の矢』と呼ばれる、成長戦略だが、本年6月には、『新成長戦略』が策定される予定だ。2013年に出て来た成長戦略は、産業政策がその大半であり、海外の投資家にもほとんど評…

若者 vs. 『おじさん』/理は若者にありそう

■若手社会学者 古市憲寿氏 若手社会学者の古市憲寿氏の新刊(新書)、『だから日本はズレている』*1が面白いという話を聞いたので、早速、読んでみた。 古市氏のことは、私のブログでも、すでに何度か言及してきているし、気鋭の若手(当時26歳)社会学者の…

激変する日本で闇夜の灯台として輝くアドラー心理学

■注目されるアドラー心理学 アドラー心理学研究者の岸見一郎氏の著書、『嫌われる勇気』*1が好評を博しているようだ。昨年12月に発刊されてこれまでに20万部以上が売れたというから、特にこの種のカテゴリーの本としては、堂々たる大ベストセラーだ。内容的…