2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ルールや自己規制が競争を制する源泉?

■私の間違いについて 7月28日に、インディ・ジョーンズの一シーンについて、『文化系トークラジオ』*1で、解説された内容として、インディ・ジョーンズがルール自体を変える自由で柔軟な発想を持っていたことを象徴しているというお話しがあったことを軸にして…

自分が背負う文化の影響とビジネス

■インディ・ジョーンズの不可解なワンシーン 先日、『文化系トークラジオLife』*1をpodcastで聞いていたら、『方法としての体育会系』というタイトルで、出演者が考えるところの体育会系の定義や文化系との違いなどに話がおよび、非常に興味深かった。中でも…

企業文化/風土を構築するには

■企業のおかれた厳しい環境 企業が解決しなければならない問題は、今史上例を見ない程数も多く、質的にも難しい。所謂問題解決も、まじめに取組めば取組むほど、問題の難しさに立ちすくんでしまうことが多いのではないだろうか。高度成長期には、問題解決手…

佐々木俊尚氏著『インフォコモンズ』を読んでみた

■著作を読んだ第一印象 佐々木俊尚氏の著作を読んでいつも感じるのは、この人が本当に生真面目な人だということだ。どんな論考もきちんと積み上げて、誰でも議論に入って行く入り口をつくってくれる。そのおかげで、初めて佐々木氏の本を読む人でも、注意深…

田中真知氏の『孤独な鳥はやさしくうたう』を手にして

■私は旅人ではない 私は旅人ではない。それなりに世界の色々なところに行ったし、色々な国の人と話す機会もあった。でも、そのほとんどは仕事がらみで、現地に長くいる時は、にわか冒険家となって出かけられる限り出かけたものだが、たかが知れている。でも…

市場はすでにルール無用のリング状態か?!

■突然現れる競合相手 普段、自分の仕事や個人的な関心で、できるだけ情報網を広げて行こうという気持ちは、普通の人以上であると自負しているつもりだが、最近は時としてふと不安になることがある。 特に仕事の領域では、自分自身が異業種をまたいで転職をし…

嵐の前の静けさの中のIT・電機業界 

■iPhoneがとうとう日本へ iPhoneが発売されて、取り合えず、導入フィーバーは一段落し、ネット系のメディアでも、比較的冷静な評価記事が出てきている。*1 私が6日15月のブログエントリーで少し書いたようなiPhoneは日本で売れる? 売れない? - 風観羽 …

グローバリズムを語る胡散臭さ

■グローバリズムという重い課題 若者論や格差論に関連して、様々な文章を読んだり、実際に話を聞いたりしていると、『グローバリズム』という重くて大変な問題に対して、どのようなスタンスを取るのかという部分で、多くの人が大変混乱し、右往左往している…

『転生』を純粋に読み、感じてみた

■『転生』とは ジョナサン・コット氏著、田中真知氏訳の『転生』を読んだ。 転生―古代エジプトから甦った女考古学者作者: ジョナサン・コット,田中真知出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11/21メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 107回この商品を含むブ…

『科学』という迷妄を超えて 

■不確実性の時代 ジョン・K.ガルブレイズ氏が『不確実性の時代』*1を出版したのは、1978年のことだが、このタイトルは、実際に本に書かれた内容とは関係なく、というより、実際に本を読んだことのない人の心にまで浸透したように思う。ああ、我々は不確…

あなたの会社の戦略、コモディティ化していませんか?

■戦略のコモディティ化 私はこれまで3つの企業に勤務し、そのうち2つの会社では、カルチャーがかなり異なる企業の合併を経験した。人間一人一人に個性があるように、企業にも個性がある。日本企業は同質的と言われ、確かにどの企業に行っても、日本企業と…

商品プロダクトライフサイクルからの決別

■商品プロダクトライフサイクル 人生にライフステージがあるように、製品にもライフステージ(ライフサイクル)がある。これを、『商品プロダクトライフサイクル』と言って、特に商品の種類を沢山抱えて、プロダクトポートフォリオが必須の会社では、誰でも…

旧いシステムの中の気の毒な経営者に過度な期待は難しい

■気概のある経営者はどこへ 秋葉原連続殺傷事件を契機に、派遣労働問題の悲惨さがあらためてクローズアップされているが、大方の経営者からは、グローバル経済のただ中で戦っているので、日本で労働条件を切り上げれば、日本から労働コストの安い海外へ生産…

構成主義を現代の経営やマーケティングにおける武器にする

■『思想地図』を読み始めて 遅ればせながら、『思想地図』*1を読み始めたら、とたんに非常に気になるというか、懐かしい概念が目に飛び込んできた。北田暁大氏が基調報告として書いておられる、社会構成主義(Social Constructionism)がそれだ。 社会構成主…